アロマテラピーとは
今ではよく聞かれるようになりました、【アロマテラピー】という言葉。
アロマは芳香、テラピーは療法・・・つまり、アロマテラピーとは、芳香療法のことです。
現代社会において、私たちも犬たちもストレスから病気になることは少なくありません。
その余計なストレスから解放されることは、健康のために必要なことですよね。
心地よい香りによって心が安らいだり、リフレッシュできたりした経験がおありだと思うのですが、
香りって、それだけ大きな影響力をもっているんですよね。アロマテラピーでは、
ある種のストレスから解放される目的で、その植物のもつ香りを利用します。
また、精油の中に含まれるたくさんの有効成分が、身体の調子を整える作用をもっているので、
体調不良を改善するという目的でも使用します。
精油には、禁忌事項をもつものもあります。また、精油は天然100%でできているので、
取り扱い方法や選ぶ際の注意点などもあります。それらのことを知った上で自己責任の下で行ってください。
精油を使う際には、それぞれに禁忌事項はないかどうか、また、
犬に使用しても大丈夫かどうかなど、チェックなさってくださいね。
ドッグアロマテラピーについて
犬にアロマテラピーはどうなのでしょうか?
犬は、とても鋭い嗅覚をもっています。人間の嗅細胞が、約5,000,000個に対し、
犬の嗅細胞は、約220,000,000個あるそうです。
でも、それは「匂いを嗅ぎ分ける」という面で働いてくれるので、
匂いをきつく感じるのでは?と過度に心配しなくてもいいようです。
ただ、やはり気をつけてあげたいのは『個体差』があるということです。
必ず、パッチテスト(太ももなど弱い皮膚の部分に、精油を希釈したオイルを少量塗ってしばらく様子をみること)を
おこなってくださいね。
そして、犬にも好みがあります。精油の香りを嗅いで、くしゃみを連発したり、顔を背けたり、
また、逃げてしまうようなら、あまり好きではないのかもしれませんので、使用は控えた方がよいと思います。
逆に、精油を舐めそうになったり、クンクン興味深そうに嗅いでいたら、
気に入ってることを伝えてくれたとみて、量を加減しながら使ってみてください。
飼い主さんの好きな香りの中から、ワンちゃんも好む香りを見つけて使ってあげると、
共にアロマテラピーの心地よい時間を過ごせるのではないでしょうか。
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アロマテラピーのいいところ
香りを嗅ぐと、カラダではどのような変化が起きているのでしょうか。
まず、精油の芳香成分が鼻から入って 嗅神経を刺激 ↓
情報が、脳の大脳辺縁系(本能や感情の機能をもつ部分)にすぐに伝達 ↓
視床下部へ、そして自律神経系、内分泌系、免疫系へ伝わる
このように、嗅覚によって速やかに体の生理反応に働きかけてくれます。
芳香成分は毛細血管に入り込むほど小さい分子です。
『香りを吸い込む』『オイルやジェルなどに希釈して身体に塗る』などの方法で、
皮膚や呼吸器からも吸収され、血液にまで浸透していきます。
身体に入った精油の中の有効成分は、身体にあらわれた症状と
精神状態の両面に同時に働きかけることができます。
薬のような強い刺激や副作用はなく、穏やかに作用するのも特徴です。
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アロマテラピーの歴史
『アロマテラピー』という言葉は最近よく聞かれるようになりましたが、
ここまで世界に広まってきている背景にはこんな歴史があります。
ある日のこと。フランスの化学者、ルネ・モーリス・ガットフォセ氏が、
研究中に手にやけどを負ってしまいました。でも、近くにあったラベンダーオイルに浸したところ、驚くほどの早さで完治!
それから、精油の研究が始まります。1928年「アロマテラピー」という言葉を用いて研究内容を出版。
それが、今の「アロマテラピー」の始まりです。
1985年、イギリスのロバート・ティスランド氏が出版したものを日本語訳。
それから、日本でアロマテラピーが普及していきました。
1994年、ベルギーの薬学博士ドミニック・ボドゥー氏が来日し、
メディカルアロマについての研究内容を講演。日本で、メディカルアロマテラピーの概念が広まることとなります。
香りは昔から暮らしの中に溶け込んで活躍していたけれど、
今は、いろんな研究をなされた結果、それがデータとなってでてきて、
私たちの身体や心に何がどのように役立つのかがわかってきました。
そんな自然からの大きな贈り物をいかした『アロマテラピー』を、
愛犬を含む家族の癒し・健康のために役立てたいと思います。
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精油のこと
植物のいろんな部分から採られている精油。その種類は、数百という数にまで達しています。
そんな精油たち、植物のこんな部位からとられています。
植物の精油によって採油率が大きく違うので、コストに大きな幅がでてきます。
ローズ精油 100g = ローズの花400kg
ラベンダー精油100g = ラベンダーの花穂16kg
同じ量の精油がすべて同じ値段で売られているブランドは注意してください。
必ず、『100%天然であること』。アロマテラピーで使用する精油は、ポプリ用アロマオイルとは全く別ものです。
どちらか迷われたら、必ず店員さんにお尋ねになってください。
以下は、質のよい精油をお選びいただくためのポイントです。
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アロマテラピーの注意点
精油は、最近では雑貨屋さんなどですぐに手に入れられますが、
ある精油の中には強い毒性を持つものや、皮膚に対して強烈な刺激を与える精油もあります。
間違った使い方や保存方法をすれば危険を伴うケースもあります。
精油を使用する際、以下の点をぜひ守ってください。
・ 直射日光の当たる場所に置かない。遮光瓶で保管する。
・ 風通しの良い冷暗所に置く(20℃以下)
・ 揮発性が高いので使用後はふたをしっかり閉める
・ 子供・ペットの届かない場所に保管する
・ 引火性があるので、火のそばには絶対に置かない
・ 横に寝かせず立てておく(フタが溶けることがあります)
・ 原液を皮膚に塗布しない
・ 開栓してから1年、柑橘系は6ヶ月を目安に使い切る
<ドッグアロマのその他の注意点>
・ 『カンファー』という成分を含む精油は避けましょう。
・ 慢性病で治療中であれば、事前に獣医師とドッグアロマテラピストに相談しましょう。
・ 妊娠中のご使用は、あまりお勧めしません。
・ パピーの場合は、ドッグアロマテラピストの指導のもとでお使いください。
・ 精油の希釈濃度は0.25%以下としてください。1日に用いる量も少量にしてください。
・ 柑橘系の精油を使用した場合、塗布後12時間は日光を避けてください。
・ 獣医師の指導がある場合を除いて、内服はさせないでください。
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